1.~いかん
「名(ーの)」+いかん
A.~がどのようであるか・~によって・~次第で
B.主に改まった場面で用いられる
C.「いかんともしがたい」<残念だがどうにもできない>
D.「いかんせん」<残念だが(どうにもしようがない)>
例:会社の発展は、社員の働きいかんにかかっている。
試験の結果いかんでは、卒業できないこともある。
助けてやりたい気持ちはやまやまだが、私の力ではいかんともしがたい。
新しいパソコンを購入したいのだが、いかんせん予算がない。
2.~いかんによらず/~いかんにかかわらず/~いかんを問わず
「名ーの」+いかんによらず/いかんにかかわらず/いかんを問わず
A.~がどうのようであるかに関係なく
B.主に改まった場面で用いられる
例:国民の賛意のいかんにかかわらず、その法案は国会で可決されるだろう。
理由のいかんによらず、殺人は許されないことだ。
国籍のいかんを問わず、採用試験を受けることのできる自治体が増えている。
3.~(よ)うが/~(よ)うと
「動ー意向形」/「い形ーかろう」/「な形ーだろう」+が/と
A.~しても・~でも
例:周囲がいかに反対しようが、自分でやる決めたことは最後までやりぬくつもりだ。
どんなに入院費が高かろうが、支払わざるを得ない。
彼が政治家として有力だろうと、法を侵したからには逮捕されるのは当然のことだ。
4.~(よ)うが~まいが/~(よ)うと~まいと
「動ー意向形」+が/と+「動ー辞書形」+まいが/まいと
同じ動詞を二度繰り返して使う。ⅡグループまたはⅢグループの動詞
の場合は「~まいが」の前には「ない形」も使われる。
A.~しても~しなくても
例:昔の恋人が結婚しようとしまいと、今の私には関係ないことです。
雨が降ろうが降るまいが、私は出かけます。
5.~(よ)うにも~ない
「動ー意向形」+にも+「動ーない形」+ない
A.~しようとしてもできない・~したいのにできない
B.同じ動詞を二度繰り返して使う場合、後ろの動詞は可能を表す動詞が使われる。
例:頭が痛くて、起きようにも起きられなかった。
お金がなくて、新しいパソコンを買おうにも買わない。
会社をやめようにも次の仕事が見つからない。 |
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